心の癒しを求めて「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」標野凪~キノコのタルト
「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」標野凪 双葉文庫
料理やスイーツを題材にした小説が増えまくっていますね。
喫茶店を扱っているものもすごく多くて、内容も心が疲れたり、傷ついたりした人がお店に入って店主や出てくるメニューで癒される。
この小説も大雑把に言ってしまうとそういう類なんだけど既に3巻まで出版されているので何かに響いている方が多いのかなと思って買ってみました。
そう、あと2冊もそのあと購入しましたよ!!
「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」あらすじ
住宅地の奥でひっそりと営業している、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。この喫茶店には、がんばっている毎日からちょっとばかり逃げ出したくなったお客さんが、ふらり訪れる。SNSで発信される<ていねいな暮らし>に振り回されたり、仕事をひとりで抱え込み体調を崩したり・・・・・。目まぐるしく変わる世の中で疲れた体と強ばった心を、店主そろりの美味しい料理が優しくほぐします。今宵も「あなたの悩みに効くメニュー」をご用意してお待ちしております。心がくつろぐ連作短編集、開店。
「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」
「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」感想
第1話から第5話まで仕事や生活に悩みを抱える女性が「喫茶ドードー」を訪れます。
「喫茶ドードー」の店主、そろりさんの適切な名言にもグッときますが、訪れる皆さんの
それぞれの悩みにも思いっきり共感出来ちゃうんですね。
特に第1話のSNSで<ていねいな暮らし>に振り回される話は、私自身もみんななんて素敵なお家に住んで、お部屋も綺麗で作るお料理はプロ級に上手でお洒落な盛り付けで・・・と、つい自分と比べて自己嫌悪に陥りつつ、お洒落なグッズをつい真似して購入したり。でもやっぱりしっくりこなくて、自己嫌悪に陥ったり。
他人の生活って覗いてみたい気持ちはあって、スマホという道具を手に入れたことでそれが実現可能になったわけだけど果たしてその情報は本当に必要なものなのかと考えてしまうことがあります。
まあそこまで深くは考えないようにしていますが、SNSによって振り回されたり傷ついたりする人もいるのは事実。
第1話ではそんな時に訪れた喫茶ドードで出されたものは「やかんコーヒー」なるもの。お湯を沸かしたケトルに惹いた豆を入れて、そのまま置いてカップに注ぐことでケトルの底に粉がたまり、それが雑味になるのでコーヒー豆の全てを余すところなく飲めるというもの。
この「やかんコーヒー」からそろりさんはまるで女性の悩みを見通してるかのごとく、名言がポンポン出てきます。
その名言が見事なまでに悩みのツボにはまっているのがそろりさんの凄いところ。
仕事で嫌なことがあった時、居酒屋やカフェに寄るだけでいつの間にか癒される事がありますよね、そこにそろりさんのような店主がいたら更にいいですよね。
「喫茶ドードー」の料理にそろりさんの名言。皆に愛される小説に育っていることに納得の1冊でした。
本の中の美味しい料理
第1話では「やかんコーヒー」だけではなく「免疫力を上げるコーヒー」なるものが登場します。
こちらはショウガにシナモン、カルダモン、八角、ブラックペッパーが入ったスパイシーなコーヒー。
紅茶にはスパイスを入れてチャイにして飲むことはあるけれど、コーヒーにスパイスは珍しい。
最近コーヒーを飲むと胃をやられることがあるので控えていたのですが、こちらを試してみたら内臓が温まる感じでとっても美味しく飲めました。寒くなるこれからお勧めの飲み物です。
気になったのは第4話の森のおくりものと称された「キノコのタルト」。
これでもか、というくらいにマッシュルームが載っているタルトを彩花は口に運ぶ。ぎゅっと濃縮されたキノコの旨味が口中に広がった。卵の生地は驚くほどに濃厚で、ふかふか。とろけるような滑らかさだ。堅く焼き上げたタルトは縁のところはサクサクと歯ごたえがあり、食感まで楽しめる。
「美味しいです。マッシュルームってこんなに濃い味がするんですね」
庭掃除を続ける店主に声をかける。
「キノコは乾燥すると旨味が増すんです。それに太陽にあてたキノコはビタミンDが豊富なんですよ」
「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」
マッシュルームのタルト。贅沢ですよね。
作ってみました!!
「キノコのタルト」レシピ

材料 15cmタルト型1台分
タルト生地
薄力粉 60g
強力粉 60g
アーモンドパウダー 15g
バター 60g
水 30g
塩 小匙1/2
グラニュー糖 5g
卵 1個
卵黄 1個
牛乳 25g
生クリーム 30g
ヨーグルト 25g
塩。こしょう 適量
マッシュルーム 1パック(130~150g)
玉葱 1/4個
ベーコン 2枚
塩、こしょう、オリーブオイル 適量
ピザ用チーズ 50g
粉チーズ 10g
1.薄力粉、強力粉、アーモンドパウダーは合わせてふるい、薄切りにした冷たいバターと共にフードプロセッサーに入れ、バターが1~2mmの粒上になるように回す。


水、塩、グラニュー糖を混ぜたものを少しずつ加え、ひとかたまりにまとめる。

2.薄く四角にまとめ、ラップに包み30分~1時間程冷蔵庫で休ませる。

3.②を3~4mmの厚さに伸ばし、型に敷き込みホイルを敷き重しを載せて200℃のオーブンで13~15分空焼きする。


4.フライパンにオリーブオイルを入れ、薄切りの玉葱、1cmに切ったベーコンを炒め、縦に4等分したマッシュルームを加え、全体にしんなりするまで炒め、塩、こしょうし、冷ましておく。

5.ボウルに卵、卵黄を入れ、ホイッパーでほぐし、ヨーグルト、牛乳、生クリームを加えよく混ぜる。塩、こしょう、ナツメグを加える。

6.空焼きしたタルトに④を全体に広げ、⑤を型いっぱいに流し入れる。


7.ピザ用チーズをのせ、粉チーズもふる。180℃のオーブンで25~30分焼く。


マッシュルームは小説では干していますが、安い時に冷凍しておいたものを使いました。冷凍でも充分旨味が増しますよ。
とにかくマッシュルームたっぷりで美味しくできました。
卵の生地に濃厚さをだすためにヨーグルトを加えてみました。
生地はサクサクでマッシュルームと卵の生地は濃厚でうまく再現出来たかなと思います。
マッシュルームって他のきのこよりお高めなのですが、旨味が強いのでインパクトがありますね。もちろん、しめじやエリンギなど他のきのこと合わせてもOKです。
キノコのタルト、秋にぴったりのまさに「森のおくりもの」でした。
まとめ
訪れることで悩みが癒されるおひとりさま専用カフェ。こういう設定やっぱり私は好きなんだなぁ。
いつの時代も人間である以上悩みはつきないのだけど、特に最近は悩みの根が深そうな感じがします。「喫茶ドード」のような癒される場所が今の時代必要なのかもしれないですね。
店主のそろりさん自身も何か秘密がありそう。
2巻、3巻と読むのが楽しみです。
讃岐名物の料理とミステリー「ミミズクとオリーブ」芦原すなお~「讃岐さつま」
「ミミズクとオリーブ」芦原すなお 創元推理文庫
讃岐名物の「醬油豆」。焼いたカマスのすり身と味噌をこね合わせた「さつま」、黒砂糖と醤油で煮つけた豆腐と揚げの煮物。カラ付きの小海老と拍子木に切った大根の煮しめ、新ジャガと小ぶりの目板ガレイ(ぼくらの郷里ではこれをメダカと呼ぶ)の唐揚げ・・・次々と美味しいものを作るぼくの妻は、なんと名探偵だった!数々の難局を料理するそのお手並みを、とくとご賞味あれ。
「ミミズクとオリーブ」より引用
文庫本の裏表紙に書かれた内容紹介文。
これだけでもう美味しそうな本だということがわかっちゃいますよね。
美味しい料理とミステリー。私の好きな要素が詰まった面白い1冊でした。
芦原すなおさんは「青春デンデケデケデケ」で第105回直木賞を受賞。「青春デンデケデケデケ」は四国の田舎町の高校生たちがロックと友情、恋愛が繰り広げられる青春小説です。
芦川すなおさん自身もロックバンドを結成されているようで、昭和60年代のロックを知る方には堪らない内容かなと想像します。
「ミミズクとオリーブ」あらすじ
家に居ながら作家である夫の友人が持ち込んだ問題を次々と解決してしまう名探偵妻。
家庭内問題から殺人事件まで何でも解決してしまう奥様は名推理もさることながらお料理がとっても上手い。美味しそうな料理が各所に練り込まれているので、ミステリーとはいえ何だかほんわりする物語です。
「ミミズクとオリーブ」感想
オリーブが植えてある庭に時々野生のミミズクが餌をもらいに訪れてくるという八王子の山奥に住む作家の夫との2人暮らし。
こんなに出来た奥様は今時分いらっしゃるのかしらという位、難問題も現場に行かずとも解決してしまう頭の良さ、ちょっと頼りない夫を上手く扱う能力、縫物は得意、そして極めつけは料理が上手。
家にいながら夫の友人からの事件の概要を聴いて、夫に現場の状況を観察させ報告をもらうだけで謎を解いてしまう、人間観察力の凄さが際立ちます。
ちょっとお喋りな夫にはイラっとくることもあるけれど、これはもしかしたら芦原すなおさん本人もこんななのかなと想像すると楽しいものです。
殺人事件も出てくるけれどちっとも生臭くはなく、全体的に楽しく読めるミステリーでした。
本の中の美味しい料理
裏表紙に書かれてある通り、名探偵の奥様はお料理上手。
焼いたマテ貝の入った「分葱和え」、南瓜のきんとん、讃岐名物の「醤油豆」。焼いたカマスのすり身と味噌をこね合わせた「さつま」、黒砂糖と醤油で煮つけた豆腐と揚げの煮物。カラ付きの小海老と拍子木に切った大根の煮しめ、新ジャガと小ぶりの目板ガレイの唐揚げ、などが今日の献立であった。
「ミミズクとオリーブ」より引用
こちらは夫の友人である警察官の河田が遊びに来た時のメニュー。
讃岐出身ということで讃岐地方の料理が中心。
って、いきなり家に来てその人の好きそうなものを咄嗟に作れる能力って凄くないですか。全て家庭料理ではあるけれど、どれも手が込んだものばかりです。
そして、別の日再び河田が家に来た時に手土産に飛騨の地酒とイギリス製の高級チョコレート、そして沼津のカマスの一夜干しをどっさりと持ってきたのですが・・・。
「しかし、こんなにカマスをどっさりと、まあ」ぼくは呆れた。
「上手そうだったからね。奥さん、これはもちろん焼いて食ってもうまいですけど、お手間でしょうがこないだみたいにサツマにしてもらえたらと思うのですが」
サツマとは僕らの郷里の料理の一つで、白身の焼き魚の身をすり鉢ですって麦味噌と合わせ、ダシでのばして飯にかけて食う。薬味は青ネギだが、さらに紫蘇や三つ葉やカイワレなどを好みで加えてもよい。いかにも田舎くさい料理だがびっくりするほどうまくて、ぼくなどはこの歳になっても三杯は軽くいける。ダシでのばさないで小鉢に盛って酒のツマミにするのもいい。
「いいわ、大した手間じゃないから」妻は笑って言った。
「ミミズクとオリーブ」より引用
突然来て料理までリクエストされたら普通だったら、まあ私ならブチ切れそうだけど、この奥様は何とも心が広い。
そのリクエストした「サツマ」という料理。作ってみました。
「讃岐さつま」レシピ

材料
白身の干物 1~2尾
味噌 大匙2
昆布 5cm
水 200ml
ごま、ねぎ 適量
ご飯
1.干物を焼いて、骨を除き、ほぐす。頭と骨、昆布に水を入れ火にかけ、沸騰したら弱火にして10分程煮たものを濾してだし汁を取る。冷ましておく。
2.味噌をホイルに塗ってオーブントースターで焼き目をつける。
(ノンフライヤーで焼きました)。

3.身をすり鉢でよくすり、焼き目を付けた味噌とごまを加え、だし汁で少しずつのばす。(のばし加減はお好みで)。


4.あつあつのご飯に③をかけてお好みで、ねぎや紫蘇などの薬味をのせる。

小説ではカマスの干物でしたが、手に入らなかったのでカレイの干物で。小さめだったので2尾使ってます。
冷や汁を想像していたのですが、あそこまで汁物にはならなくて、全体的にしっとりという感じです。
干物を使っているので当たり前ですがご飯のお供にぴったり。
冷や汁とも魚のほぐし身とも違う丁度いいしっとり食感で、焦げたお味噌とごまが香ばしくて、薬味を多くすればお酒のあてにも合いますね。
奥様は大した手間ではないと言ってますが、いやいや結構な手間ですよ。
魚を焼くだけだって最近の人は嫌がるのに更にほぐしてだしをとって、すって・・・なんて、常備菜にはなるなぁとは思ったけれど頻繁に作りたいものではないですよね。
これだけでも大変なのに他にも美味しそうな料理をたくさん作られて本当に凄い奥様です。
もう一つ気になるお料理が「スルメの天ぷら」。
スルメは、身の方は上下に二つに切り、さらにそれぞれを二センチ幅で縦に切る。それに衣をつけて揚げると、くるりと直径三センチに丸まって、テープを巻き取ったような形になる。食べるときは手にとって、テープ状の身を下の歯で少しずつ折り取るような格好で食べる。足の方は、一本ずつさいて揚げる。どちらも、イカの天麩羅よりずっとうまい。
「ミミズクとオリーブ」より引用
スルメなんて何年も買ったことがないし、固そうだし、顎が疲れそうであまり好みではないのだけど、イカの天麩羅より美味しいなんて言われると試してみたくなりますよね。確かおつまみで裂いてあるのが売っているので、こちらで一度作ってみようかな。
讃岐料理というのも気になるところ。香川県というと讃岐うどん位しか思い浮かばないのだけど、、調べてみると美味しそうな料理が並びます。
「まんばのけんちゃん」(まんばは高菜の一種。豆腐と炒めたもの)、「打ち込み汁」(いりこだしに季節の野菜、塩を加えずに小麦粉と水だけでこねためんを煮込む)「カンカン寿司」(サワラの押寿司)、「てっぱい」(フナを酢じめにして大根と酢味噌であえる)、「さわさわ」(こんにゃくを具材にした汁気の多い料理)、「しょうゆ豆」(乾燥させたそら豆を煎って、醤油、砂糖、唐辛子を混ぜた調味液に漬け込んだもの)「鯛そうめん)「鯛とそうめんをあしらった大鉢料理)等々・・・・・
まだまだ知らない料理もたくさん。滋養豊富なお料理が多い気がします。家庭料理なので材料さえ手に入れば作れそうなものばかりですが、現地に行ってみて実際に食べてみたいものです。
まとめ
事件の謎を推理していく過程も面白いが何といっても讃岐料理中心のお料理が興味深い。小説を読む事で郷土料理も知ることが出来るって一石二鳥ですね。
第2巻「嫁洗い池」、第3巻「わが身、世にふる、じじわかし」も発売されています。こちらもどんな御料理が出てくるのか楽しみです。
料理界のトレンドを牽引する南インド料理店総料理長エリックサウス稲田俊輔「食いしん坊のお悩み相談」~だけスパ
稲田俊輔
南インド料理店「エリックサウス」総料理長の傍ら様々なジャンルの飲食店の業態開発やメニュー開発を手掛けていらっしゃる方。
著書も多数あり、「おいしいものでできている」「人気飲食チェーンの本当のスゴサがわかる本」「南インド料理店総料理長が教えるだいだい15分!本格インドカレー」「ミニマル料理:最小限の材料で最大のおいしさを手に入れる現代のレシピ85」「異国の味」等々多彩な才能を持ち合わせた話題の方です。
「食いしん坊のお悩み相談」稲田俊輔 リトルモア

稲田俊輔さんは最近テレビでもよく気かけるし、レシピ本や食関係の本のコーナーに行くとたくさん置いてあって、とっても気になっていた方なんですけれど、今回本の帯の東海林さだおさんの「この本を読むと、以降、食べ物がおいしく感じられるようになります。十倍ですよ。千円のラーメンが一万円の味になる。保証します」と。
我が敬愛する東海林さんがおっしゃるならと購入させていただきました。
食べる・飲む・料理にまつわるお悩みや疑問に稲田氏が相談者に寄り添いながら回答するというエッセイのような1冊です。
「食いしん坊のお悩み相談」感想
稲田氏の文章もずばぬけているのだが、読者の質問内容の観点が意外に斬新で面白い。
最初の質問から「自分は冷たいオムライスの方が好きなのかもしれない、イナダさんはどちらがお好きですか?」
いやどっちでもいいだろうって。自分の好みを語られてもなぁと呆気にとられていたが、稲田氏は丁寧に返答していらっしゃるのはさすが。
「すき焼きに生卵は合わないのでは?」というこれまたどうでもいい質問にも稲田流「すき焼きの流儀」としてすき焼きの食べ方を伝授されています。
上等なすき焼き用牛肉とそこそこの牛肉の2種を購入し、最初は上等な肉を堪能し、野菜を加えたあたりで生卵を使用し、そこそこのお肉を追加して煮詰まったころに生卵をたっぷり絡めて食べるというものですが、私は卵派なのでこちらもお好きにどうぞと突き放してしまいたくなります。
そんなことで悩むのか!!と最初は質問者に対してとまどいを持ちつつ、皆さん食に対して真摯に向き合っていらっしゃるのだと読み進めていくうちに理解してきました。
我が家では、肉じゃがの評価があまり高くなく、その理由を夫婦で考えたところ、「じゃがいもの味と食感を楽しむのに汁気が邪魔だから」という結論になりました。
~中略~
インド料理でじゃがいもを食べるようになってから好みがくっきりしたのですが、じゃあインド料理の汁気の多いじゃがいも料理はOKなのかといえば、長米だと気にならないので、最終的には白米との関係構築の滑らかさの問題なのかなと思ったりしています。
「食いしん坊のお悩み相談」より引用
あまり好きでない料理や食材に対して私なら単純に苦いから、辛いからなんていう理由しか思い浮かばないが、ここまで考察する姿勢は確かに食いしん坊だからなのか、自分の短絡な考えを恥じるばかりです。
「崎陽軒のシウマイのおいしさがまだ摑めません」
稲田氏がどう答えるのか!?崎陽軒ファンの私のは興味津々。
きっと崎陽軒のシウマイを絶賛してくれるものだと思っていたところ、まさかの551派だったとは!
いや、551の焼売は確かに美味しいですよ。でも崎陽軒のシウマイとは別次元のもの。比べてはいけないのです。
なんて、若干抗議したくなる個所はありつつも、とにかく稲田氏のウイットに富んだ文章は読んでいて面白いし、改めて食に関して様々な思いを発見をしたような気がします。
本の中の美味しい料理
「パスタの具が余る」
食事を食べすすめるときに、ご飯の場合だと自分なりに完璧な道筋をたどれるのですが、パスタの場合だと(具だくさんだと特に)、うまくいきません。具が余りまくってしまいます。かといって、最初から具を多めに食べていこうと思っても、良いバランスのまま進めません。
麺だけ先に終わっても嫌だし、麺だけ後に残っても嫌だし、一口分の具の量も多すぎない方がいいし・・・。付け合わせのスープがあればそれでシメてOKかと思いきや、最後になったら冷めてるし・・・。
何かコツなどありましたら、教えてください。
「食いしん坊のお悩み相談」より引用
カレーの時にルーとご飯のバランスで悩むときはあってもパスタではあまり意識したことはなかったけれど、稲田氏の「これは個人差もあるでしょうが、しかしやっぱりパスタはパスタそのものを食べたいのです。」と。
私も麺が好きなので稲田氏と同じで具を割と早く食べてしまうので妙に共感。
麺を存分に味わいたいという事で、稲田氏は「だけスパ」を提案。
僕はその「なるべく麺に専念したい」という思いを極端な形で叶えるために、ある時「だけスパ」という概念を発明しました。具は一種類だけ、調味料も最小限で、それをいかにおいしく作るかという縛りプレイ。具がピーマンだけのやつが今のところ最高傑作です。味付けは塩とバターのみです。ぜひお試しください。
「食いしん坊のお悩み相談」より引用
ピーマンの「だけスパ」
— イナダシュンスケ (@inadashunsuke) September 8, 2021
スパゲティとピーマンとバターのみ。
味付けは茹でる時の塩と最後に胡椒のみ。
永遠に食べ続けたいおいしさです。不安になる気持ちを抑えて他に何も入れないのがコツ。 pic.twitter.com/OQFJY21Gwg
早速作ってみました。

分量の目安はスパゲッティ1束分にピーマン2~3個、バター大匙1+小匙1、塩こしょう。
ピーマンはせん切りにして、フライパンにバター大匙1で炒める。
茹でたスパゲッティを加え、茹で汁大匙1~2加え、全体混ざったらバター小匙1と胡椒を加えて出来上がり。
にんにくやベーコン、きのこや他の野菜など加えたくなってしまいますが、ぐっと我慢。ピーマン自体は大好きなので3個入れちゃいました。
ピーマンの千切りは「きょうの料理」で土井善晴さんが丸のまま手でギュッと潰してから千切りにしていましたが、種もヘタも食べられるし、栄養価が高くなって一石二鳥。
種ごとでいいとわかってはいたけれど長年の習性でつい取り除いてしまいました。
さて、お味の方は・・・・!?
基本味の想像はつきますよね。一口目はバターで炒めたピーマンの味がシンプルにまあ普通に美味しい。塩味は茹で汁だけなのでちょっと心配でしたが丁度いい味加減。食べ進めていくうちに口に運ぶことを辞められなくなって、美味しさが増していく感じが不思議です。
ピーマンだけで物足りたくないのか?と思ってましたが、何も加える必要なし、反対に加えない方がいい!!
ピーマンの苦みや青臭さが程よくて正直どうってことはないはずなのに、また食べたくなるやみつきになる美味しさでした。
まとめ
読者の質問自体も視点が面白かったが、稲田氏の回答が相談者に真摯に向き合っていて、最後まで楽しめた1冊でした。
「エリックサウス」はまだ行ったことがないのだけど、都内にも店舗がいくつかあるので伺って稲田氏のテイストを味わってみたいものです。
エリックサウス お店の情報 ERICK SOUTH 南インド料理店 – エリックサウス お店の情報
「侠飯」(おとこめし)福澤徹三 漫画も小説もレシピは豊富!!~カマバター
「侠飯」福澤徹三 講談社
![]()

amazonオーディブルで「侠飯」を発見!
こちらは漫画版を読み、ドラマも視聴してどちらも面白く、本屋さんで小説版もあることは知っていたのですが、内容は同じだろうと思ってスルーしていました。オーディブルで聴けるようなので試してみたところ、これがまた面白い!!
漫画の方は7巻で完結しているのですが、小説の方は現在9巻まで出版されていて、あれっ?と思っていたら何と小説版は1巻で漫画版7巻までの内容を網羅していたのです。
小説版の2巻以降は違った設定なんですね。オーディブルでは5巻まで聴けましたが、とにかく面白くて一気に聴いてしまいました。
「侠飯」 あらすじ
大学生で就活中の若水良太はある日ヤクザの抗争に巻き込まれるが、助けてもらった組長の柳刃と火野を一人暮らしのアパートにかくまう羽目に。
柳刃は汚い良太の部屋を綺麗に掃除し、冷蔵庫にあるものでパパッと料理を作ってしまう。柳刃はネットで家電や食材を勝手に購入。良太はヤクザとの生活にとまどいを覚えつつ、柳刃の美味しい料理と就活に悩む良太への厳しい言葉にも、いつしか仕事や生き方を見つめ直すようになって・・・・。
漫画の方は第7巻まで良太と柳刃たちとの生活が描かれますが最後はあっと驚く展開で完結になります。
小説版は第1巻で良太の話は終了で2巻以降は柳刃・火野コンビは健在で全く別のパターンで話は続きます。
「侠飯」感想
とにかく面白い!!
現実ではありえない設定なんだけど不思議とすんなり受け入れられます。
漫画の絵柄は最初は好みではなかったのですが、時折コミカルな描写も面白くて柳刃が作る美味しそうな料理とともに手放せない1冊となりました。
料理だけではなく、柳刃の料理のノウハウや人生のアドバイスや名言が詰まっていて色々な部分で使える1冊になっています。
小説版は1巻ごとに完結されて、全て最後はスカッとする内容なので読んでいて気持ちがいいし、漫画版はしっかりとレシピ付きで両方お勧めです。
本の中の美味しい料理
![]()

柳刃の作る料理は身近な食材やたまに高級食材を使うこともあるけれど再現しやすいものばかりでとにかく美味しそう。
漫画版はしっかりレシピ付きで著者の福澤徹三さんのコメントにはコツやアレンジなどが書かれていてちょっとお得です。
今回は漫画も小説も第1巻に出てくる料理に注目。
柳刃が良太の冷蔵庫の中から卵3つ、カマボコにチーズ、レモン、りんご、青ネギ、味噌、オイルサーディンの缶詰を発見。
1人暮らしの大学生の冷蔵庫にカマボコや青ネギ、オイルサーディンの缶詰があることに、ちょっとツッコミを入れたくなりますが、まあそこは置いといて、さて柳刃がこれらでどんなものを作ったかというと・・・・
こちらです!!
オイルサーディンの缶ごと焼き
りんごチーズ
カマバター
ネギ飯
りんごチーズはりんごをくし形に薄く切りチーズをサンドイッチ状に挟む。
ネギ飯は青ネギを小口切にして醤油と一味唐辛子を加えよく混ぜ、温かいご飯にたっぷりかける。
そのほかの2品、オイルサーディンの缶ごと焼きとカマバターを作ってみました。
オイルサーディンの缶ごと焼き

材料
オイルサーディン 1缶
レモン 1/2個
醤油 小匙1/2
一味唐辛子 少々
1.オイルサーディンの缶を開け、油を半分ほど捨てる。
2.レモンは輪切りを1枚取っておき、残りはオイルサーディンの缶に絞り入れる。
3.醤油と一味唐辛子を加え、輪切りのレモンを重ねて缶ごとトロ火にかける。
4.コトコトと煮立ったら火を止め、レモンを捨てて完成。
「侠飯」より引用
カマバター
![]()

材料
カマボコ 1本
玉子 3個
青ネギ 好きなだけ
醤油 適量
マヨネーズ、塩、コショウ 少々
バター たっぷり
1.青ネギを刻む。
2.玉子を説いておく。この時マヨネーズを入れるとふわっとした仕上がりになる。
3.カマボコを5ミリ程度の厚さに切り、たっぷりのバターで炒める。
4.炒めたカマボコに塩とコショウを加え、フライパンに均等に並べたら玉子を流し込む。
5.玉子が半熟になったところで醤油をまわしかけて、完成。
「侠飯」より引用
福澤徹三さんのコメントでは夜の商売だった時に店で出していたメニューとのこと。
ちょっと怖い風貌から察するに、色々濃い経験を積んできた方なんだろうなぁ。
オイルサーディンはニンニクスライスをのせて食べると酒のあてに最高!と書いてあったのでその通りにしたらホント缶詰とは思えない美味しさ。
オイルサーディンて油が強くてちょっと苦手だったのですが、これはレモンと醤油でさっぱりと食べられます。
今回は安い缶詰を買ってしまって、もっといいもの買えばよかったと後悔。
常備しておくともう1品欲しい時に便利です。
カマバターはバターをけちらずたっぷりと。
かまぼこはわさびやマヨネーズでおつまみにする位だったのにメイン料理となりますね。バターとカマボコの相性がバッチリ。
これは絶対にバターで作って欲しい。
栄養がという方には一緒に野菜やきのこ等を入れてもgoodです。
他にも漫画版第1巻だけでもレトルトカレーを使った大阪の「自由軒」風のカレーを作ったり、安いお肉を特上のステーキにしたりと美味しそうな料理が目白押しです。
「侠飯」ドラマ
柳刃役には生瀬勝久さん、良太役は柄本時生さんで生瀬さんはミスマッチかなと思ったら渋く決まってカッコイイ!!
番組HPではレシピも掲載されています。漫画や小説とまたちょっと違っていますのでどちらも楽しめますよ。
こちらで配信されています。
まとめ
小説も漫画もドラマも全て面白い!!
小説はオーディブルで視聴していますが、お料理が美味しそうなので紙本でも揃えるつもり。
レシピ本が出ないかなと期待しちゃいます。
小説は2024年12月に10巻が発売する予定です。
永遠に続いてほしい・・・。

集中力不足を克服!読書の楽しさ再発見!キャンペーン期間中なのでAmazonオーディブル試してみて!!
最近すぐに目が疲れてしまって読書がはかどらない。
年齢を重ねるごとに集中力もなくなって読みたい本は山のようにあるというのに、なかなか読み進めなくて本当にもどかしい日々を送っています。
そんな時に目にしたオーディブルの広告。
Amazonプライム会員であれば3ヵ月無料ですって!!
物は試しと早速試してみました。
これがまあ思った以上に素晴らしかったのです。
実は話題の本だけではなく、アガサ・クリスティーとか古典的な本や歴史物とかも読みたいものがたくさんあって、なかなかこういった本までには到達せずだったんです。
アガサ・クリスティーは高校生の頃随分読んだものですが、今となってはほぼ忘却の彼方。タイトルを見ても「オリエンタル急行の殺人」以外何も思い出せないという情けなさ。
オーディブルにはアガサ・クリスティーたくさんありました。
「オリエント急行の殺人」「そして誰もいなくなった」「ABC殺人事件」「アクロイド殺し」「ポアロ登場」・・・・まだまだあります。
早速「そして誰もいなくなった」にチャレンジです。
海外作品は登場人物が多いし、ニックネームや職業で表したりとか、紙の本の場合必ず登場人物のページを何度も行き来する羽目になります。
オーディブルもそこがやっかいで、案の定誰の事かわからなくなって、登場人物紹介のところに戻ってまた聞き返すという事が繰り返されるという、まあ己の記憶力の低下にあきれつつも、ある程度のところで何とか理解し、あとは引き込まれるように最後まで聴きとることが出来ました。
さすがミステリの女王!これが1934年の作品だとは思えない位、今でも新しいし、緻密なトリックに驚きの連続で最後まで感心しまくり!!
ナレーションも素晴らしいんですよね。
登場人物ごとに声色も変えてとってもわかりやすくて聴きやすいんです。
読もう読もうと思っていたアガサ・クリスティの作品。
オーディブルで聴けるなんて最高です。
とにかく今は日本の作家さんだけでもたくさん面白いものが多すぎて、読むのが大変という本好きあるあるさん多いと思いますが、オーディブルなら移動中や散歩しながらとながらで聴けるのが嬉しいポイント。
私は主に料理をしながらと寝る前に流して聴いています。
ただ寝ながらだといつの間にか寝てしまうのでなかなか前に進まないのが難点ですが。
アガサ・クリスティだけではなく結構様々なジャンル試してみました。
意外とお勧めなのが自己啓発本。
この類は一時期相当読み込みましたが、読んだ後は結構士気も上がって、本の通り色々チャレンジしてみようと気になるのですが、少し経つと忘れてしまってなんてことの繰り返しだった気がします。
オーディブルだと小説程集中しなくてもながら聞きでも頭に入ってきて目で読むよりも理解が深まるような気がします。
自己啓発本を読み漁っていた時には気づけなかった学びなどもあって、オーディブル侮るべからしという感じです。
おすすめはこちら
いわゆる「引き寄せの法則」関連なのですが以前「ホ・オポノポノ」を読んでいた時よく理解できなかった部分をこの本ではきちんとわかりやすく説明されています。
何といっても実話なので、スピリチュアルに興味がない方でも読んでみても損はないのではと思います。
もちろん話題の本も揃っていますよ。
ちなみにオーディオブック2024年6月の人気TOP30では
「成瀬は信じた道をいく」 宮島未奈
「水車小屋のネネ」 津村記久子
「正義の申し子」 染井為人
「おそろし 三島屋変調百物語事始」 宮部みゆき
「上流階級 富久丸百貨店外商部4」 高殿円
「朽ちないサクラ」 柚月裕子
「成瀬は天下を取りにいく」 宮島未奈
「北の狩人下」 大沢在昌
「これは経費で落ちません」 青木祐子
「箱根駅伝上下」 池井戸潤
「未明の砦」 太田愛
・
・
・
と話題作が揃っています。
そして豪華なのが村上春樹さんの著書のナレーション。
「騎士団長殺し」では高橋一生さん、「ノルウェイの森」は妻夫木聡さん、「1Q84」では杏さんと柄本時生さん、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」は大森南朋さん、「海辺のカフカ」は」木村佳乃さん「ねじりまき鳥クロニカル」では藤木直人さんと人気俳優さん達の豪華なナレーションで作品を更に盛り上げています。
ちなみに今聴き始めたのが夏目漱石の「吾輩は猫である」。
これ何度も読んで何故か途中で挫折していたんですね。
オーディブルだと読み終わりまで18時間55分。
気が遠くなりそうですが、、私は2倍速で聴いていますので半分の時間にはなります。
ナレーションが聴きやすいので速度を上げてもしっかり聴きとれます。
さて今度こそ最後まで読破、いや聴き終えることが出来るのか・・・・。
それから話題本、森永卓郎の「ザイム真理教」、「書いてはいけない」「がん闘病日記」も聴けますよ。
こちらは買おうか悩んでいたので、オーディブルで聴けるなんてラッキーでした。
隠された真実を覗くことが出来てお勧めです。
東野圭吾作品も登場しましたよ。
とこんな感じでオーディオブック楽しんでいます。
無料期間の3ヶ月で聴き倒して辞めようと思っていましたが、結構はまってしまって、1冊でも多くの本を読もうと思ったら継続は必須かなと感じています。
1ヵ月1500円だけど、本を買うことを考えたら、ネッ。
まだ1ヵ月たっていませんが、すでに10冊程聴き終わっているのですから。
あっ、でもやっぱり本は買っちゃうんですけど・・・・。
なかなか集中して本を読む事が難しい方、もっともっとたくさんの本を読破したい方、一度オーディブル試してみませんか?

ノンフライヤーを使っておつまみ作り「あてなよる 大原千鶴の簡単・絶品おつまみ帖」から
COSORIノンフライヤー
YouTubeでノンフライヤーを使った料理を見てから、揚げ物好きの私としては、勿論健康のため、また昨今の油の高騰等考えて、これしかない!と思って楽天でポチッ!
これがまあ本当に便利で美味しくって、何故もっと早くに購入しなかったのだろうと後悔しつつ、もうノンフライヤーなしでの料理なんて考えられない位重宝しまくっています。
冷凍食品やお惣菜の揚げ物は勿論、自家製揚げ物、トーストもオーブントースターで焼くよりも表面カリッと中はしっとりもっちりととても美味しく焼けます。
お惣菜の揚げ物の温めはオーブントースターを使っていましたが、ノンフライヤーの方が外側のサクッは勿論、中がしっとり焼けるんです。油もかなり落ちるので、今までこの油を摂取していたのかと思うとちょっと怖ろしい。
天ぷらに関しては正直油で揚げた方に軍配が上がりますが、次の日に残った天ぷらをノンフライヤーで温めると油がかなり落ちてカリッと美味しくなります。
またちょっとお蕎麦やうどんにかき揚げ入れたいなと思ったら野菜をカットして衣をつけて少ない量で出来上がるので便利なんですよ。
一番楽なのはお魚。鮭や鯖の切り身や銀だらの西京漬けなどが綺麗に焼けちゃうのです。西京焼きって焦げちゃったりして焼き方意外と難しいですよね。
こちらも外側はカリッと中はふっくらしっとり本当に美味しい焼き魚が出来上がります。
お肉は焼き豚などはオーブンでも簡単に出来ますが、ノンフライヤーの方が手軽で後片付けも楽ちん。
お手入れは洗剤で洗えばさっと汚れも落ちて匂いもつきません。
こんな便利なノンフライヤー。
色々活用してみようと大好きな大原千鶴さんの「あてなよる 大原千鶴の簡単・絶品おつまみ帖」からいくつかノンフライヤーで実際に作ってみました。
「あてなよる 大原千鶴の簡単・絶品おつまみ帖」NHK出版
こちらはNHK BSプレミアムの人気番組「あてなよる」を書籍化されたものです。
大原千鶴さんによる簡単だけど絶品なおつまみと日本を代表するソムリエ・若林英司さんがおつまみに合うお酒を提案するという呑兵衛にはたまらない番組です。
本の中でも大原千鶴さんのレシピだけではなく、お酒とのマリアージュについて書かれていて、番組を彷彿さでる内容になっています。
レシピの方はおつまみということで材料さえあれば簡単に作れるものばかりなので本通りでも問題ないのですが、せっかくなのでノンフライヤーを使っていくつか作ってみることにしました。
ちなみに私が購入したノンフライヤーは2L容量のもの。こちらは1~2人用。
4.7L容量だと8つのメニュー設定がついているので自動で時間が設定されるのだけど、2Lタイプはその設定がないので自分で判断しなければなりません。
一応付属のレシピ本に料理に合わせての設定が記載されているのでそちらを参考にしていますが、まあいきなり高温にしない限り黒焦げでなんてことにはならないし、適当でも最終的に出来上がっているので時間と温度設定は参考にとどめておいてください。
まずは「お揚げさんでケサディーヤ」

ケサディーヤはメキシコのファーストフードでチーズやとうもろこしなどをトルティーヤに挟んで食べる料理です。
トルティーヤの代わりに油揚げを使うところがさすが大原千鶴さん。
トルティーヤをわざわざ買うのは躊躇しまうものね。
これはあっという間。
油揚げを半分に切って袋状に開き、縦4等分に切ったトマトと溶けるタイプのスライスチーズを詰めて楊枝で止め油をひかずにフライパンで焼きます。
さいの目に切ったトマトとみじん切りのピーマン、レモン汁、塩少々加えたサルサソースをかけ、更にしょうゆ、削り節をのせるというもの。
フライパンの代わりにノンフライヤーで200℃で5~6分、焼き色が付くまでノンフライ機能で焼いてみました。


チーズのトロトロ感とトマトの酸味が相まって、油揚げなのにしっかりメキシカンな味わいです。
こちらはメキシコということでコロナビールとのマリアージュです。
次に「焼きハムカツ」

これも超簡単!!
ハムにポテトサラダをのせ半分に折ります。ハム全体にマヨネーズを塗ってパン粉をつけて魚焼きグリルで焼きます。
こちらをノンフライヤーで。
ポテトサラダに火を通す必要がなく、表面色づけばいいので、まずは200℃で5分程ノンフライ機能で焼きます。
焼き色がイマイチなので205℃に上げて更に3分程焼きました。
いつもポテトサラダは大量に作って3日くらいかけて食べているのですが、アレンジ簡単でちょっとボリューム感も出てお酒にぴったり。
バーボンウイスキーと相性抜群のようです。
次は「納豆とキムチの包み上げ(サモサ風)」

納豆に小口切りしたキムチと細ねぎを混ぜてぎょうざの皮で包み揚げたもの。からし酢醤油で。
こちらはノンフライ機能で200℃で5~7分焼きます。色が付きづらいのでオイルスプレーをふりかけて焼きました。
余分なオイルは下に落ちるので油で揚げるよりもヘルシーですね。

最後に作ったのは「ふわふわ厚焼き玉子」

卵4個にはんぺん1枚、砂糖大匙3、みりん大匙1,薄口しょうゆ小さじをフードプロセッサーにかけ、オーブン用の紙を敷いた天板に流し入れ予熱したオーブントースターで15分焼きます。冷ましてからカットしてわさびでいただきます。
これをノンフライヤーでチャレンジ。
ノンフライヤーに入る大きさ(約15cm四方)の型をオーブンシートで作りその中に流し入れます。
オーブントースターの大きさより小さいので厚さが出るため、ベイク機能で160℃で約20分、中まで火が通るように低温でゆっくり焼いてみました。
あとは焦げ色がつくように180℃に上げて5分程。竹串を刺して何もつかなければ完成です。


これはいわゆる巻かない伊達巻ですね。
甘さも丁度良くって、わさびと一緒に食べるといいおつまみになります。
お酒はやはり日本酒でした。
本の中ではお酒の銘柄も書かれていますので、詳しいレシピと共に是非本をご覧になってみてください。
お酒とのマリアージュもビール、ワイン、日本酒のみならず、例えば納豆パスタにシェリー酒なんて面白い組み合わせも紹介されていて、あまりマリアージュがわかっていない私としてはとても勉強になる1冊です。
買ってよかったノンフライヤー
そしてノンフライヤーですが、こちらもすべて大成功。
温度設定や時間、機能選択など慣れないと難しく感じるかもしれませんが、使っているうちにコツは掴めると思います。
予熱も本当はした方がいいのかもですが、その分長く時間設定すればOKで今のところ失敗はありません。
油の使用量が減ったし、何より揚げ物を罪悪感なくヘルシーに食べることが出来るので揚げ物好きの方には本当におすすめです。
揚げ物以外の様々な料理に使えるので日々の料理にノンフライヤーは欠かせない存在になって料理もかなり楽になりました。
気になる電気代ですが1時間約25円ほどなのでほとんど気にならないと思います。
ノンフライヤーは色々なメーカーが出されていますが人気NO11はCOSORIのようですね。
私は2人暮らしなので2Lを購入しましたが、例えば大き目のアジフライとかは1枚しか入らないとか、またYouTubeで焼き鶏が4~5本入ると言ってましたが、こちらも串の長さが問題。
長い串だと斜めにして1本しか入らずとか、正直4.7Lを買った方が良かったかなとちょっと後悔しています。
それでも日々の料理にかなり役立っているのでノンフライヤー未体験の方、本当にお勧めします。
YouTubeではノンフライヤーを使った料理が様々公開されているので参考にされるといいかと思います。
大原千鶴さんよ若林英司さんの「あてなよる 大原千鶴の簡単・絶品おつまみ帖」も美味しゅうございました。
購入したオイルスプレーがこちら。オリーブオイルを入れています。

ドラマと小説の違いは?「ハヤブサ消防団」池井戸潤~再現料理はケイチャン
「ハヤブサ消防団」池井戸潤 集英社

先にドラマ観ちゃったんですよね。
中村倫也さん主演で川口春奈さんや脇には生瀬勝久さん、山本耕史さん、橋本じゅんさん、梶原善さんなどそうそうたるメンバーが脇を固めて、毎回思わぬ展開にハラハラドキドキしながら久しぶりにドラマを堪能しました。
とにかく池井戸潤さんの小説は何を読んでも面白い。
基本小説読後に映像を観るタイプだけど、ドラマと比較しながらの読書も俳優さんや景色を思い浮かべながらと楽しいものでした。
「ハヤブサ消防団」あらすじ
明智小五郎賞を受賞したもののその後の作品がパッとせず、ストレスを抱えていたミステリ作家、三馬太郎は東京での生活を捨てて亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住み、地元の人の誘いで消防団に入団。連続放火事件や住民の不審死など怪事件に巻き込まれながら太郎は真実を暴けられるのか!?
「ハヤブサ消防団」感想
池井戸潤さんの本は新作の「俺たちの箱根駅伝」以外全て読破しているんだけど、今までは金融界など企業小説が多かったのに、今回は殺人というミステリー要素が多く全く違ったタイプなので新鮮でした。
ドラマの視聴が先なので結末はわかっているのだけど、ドラマとの違いを楽しみながらほぼ一気読み。
特に後半はドラマとはだいぶ違う部分が多く、演出も派手目で小説の方が若干小さくまとまった感は否めないのだけど、どちらも甲乙つけがたい面白さです。
ドラマでは新興宗教団体の弁護士、杉森登の存在感が余計にドラマを面白くしていたので小説の方も期待していたのだけど、こちらは特に登場する場面はなく、それがちょっと残念でしたが、ドラマも小説も両方楽しめました。
「ハヤブサ消防団」舞台とロケ地
小説では「八百万町」という架空の町が舞台ですが、池井戸潤さんが岐阜県の出身ということで岐阜県八百津(やおつ)町がモデルとされ、放映終了後も町内は沸きに沸いているようです。
八百津町では「ハヤブサ・ミュージアム」が開館され「居酒屋さんかく」などドラマの舞台が展示されています。
ロケ地は群馬県富岡市妙義町が中心で、下仁田町、甘楽町や上州福島駅、妙技スカイぱパーク、道の駅しもにたなどが登場しています。
本の中の美味しい料理
池井戸潤さんの小説ではあまり料理の描写はないのですが、「ハヤブサ消防団」では気になる料理「ケイチャン」が出てきました。ハヤブサ消防団の憩いの場所「居酒屋△(さんかく)」の名物料理です。
「オススメのものでお願いします」
「そんならまずーケイチャン、ひとつ!」
といきなり勘介は不思議なものを注文した。
「ケイチャン?」
壁に貼られたメニューでみつけた。「鶏チャン七五〇円」だ。
「鶏肉を甘辛く焼いたやつやな」
と滝井が説明してくれる。「豚(トン)ちゃんってあるやら。そのニワトリ版やね。この店のは内臓も入っとるで」
「なるほど」
聞くほどに酒が進みそうである。
「ハヤブサ消防団」より引用
ドラマでも確か新興宗教の弁護士杉森が名物料理「ケイチャン」を頼んだのだけど店主に断られるというシーンがあったのを思い出しました。
私も知りませんでしたが、「ケイチャン」は岐阜県下呂市を中心とする南飛騨地方や郡上市を中心とする奥美濃地方の郷土料理です。醤油や味噌をベースにしたタレに漬け込んだ鶏肉をキャベツなどと一緒に焼いて食べるシンプルな料理です。
他にもやはり居酒屋△にあるメニューで「アブラゲ」というのも超気になります。
いわゆる油揚げの事なんだけど八百津町の油揚げは三角でふっくらしてて何とも美味しそう。
再現の方は「ケイチャン」で。作り方は簡単なので早速チャレンジ!!

「鶏チャン(ケイチャン)」レシピ
材料(2~3人分)
鶏もも肉 1枚
キャベツ 1/6個
ニラ 1/2束
(A)
赤味噌 大匙2
酒 大匙2
砂糖 大匙1
みりん 大匙1
醤油 小匙1~2
生姜 1片(すりおろし)
にんにく 1片(すりおろし)
豆板醤 小匙1/2
胡麻油 適量
1.キャベツはざく切り、ニラは3~4cm長さにカットする。
2.鶏もも肉はひと口大に切る。Aの調味料を合わせ、鶏もも肉をよくもみ込み、そのまま冷蔵庫で3時間ほど漬け込んでおく。

3.フライパンにごま油をひき、②を汁ごと入れて5分位鶏肉に火が通るまで焼く。

*結構油が跳ねるので蓋をした方がいいです。
4.キャベツを加え、蓋をして蒸し焼きにする。しんなりしたらニラを加えさっと炒め合わせる。

5.器に盛り付けて出来上がり。
いや~~、もうビールがすすむこと・・・ビール泥棒間違なし。
味が濃いので勿論ご飯にも合います。
鶏肉は胸肉でもOK。調味料に漬けるので胸肉でも柔らかく食べられます。
赤味噌を使いましたが、お家にあるもので充分。信州味噌の方が味が優しくなるかな。
赤味噌の味が強いので醤油の量は加減してください。
玉葱やきのこなど他の野菜を加えてもいいし、小説のように内臓を加えても美味しそうです。
ちなみに通販でも購入出来ます。
既に鶏肉が漬け込まれているので、あとは野菜を加えてフライパンで焼くだけというお手軽さです。
本場の味を知るならまずは買ってみるのもいいかもしれません。
まとめ
「ケイチャン」いかがでしたか?
飛騨高山のB級グルメなんですね。小説を読んで地方の名物を知ることも読書の醍醐味かもしれません。
願わくば私も「居酒屋△」の常連になりたいものです。
アブラゲも食べてみたい・・・・・。
池井戸潤さんの小説はほとんど一気読みなんですが、今回も500ページほどの長編をあっという間に読ませてしまう力量は凄いですね。
最新刊の「俺たちの箱根駅伝」も楽しみです。
江戸の料理奥深き魅力「晴や、開店 人情おはる四季料理」倉坂鬼一郎~筍の臭和え、鰹の梅たたき
「晴や、開店 人情おはる四季料理」 倉坂鬼一郎 光文社文庫

時代小説のご飯ものってすっごく増えてますよね。
私は「みをつくし料理帖」しか読んでいないのですが、江戸時代ってなんて豊かで美味しそうなんだろうと興味を感じていました。
もっと時代小説読んでみたいのだけど、シリーズ物が多く、本屋さんには一番新しい巻しかなくて手に取ることがなかったところ、こちらを発見!
倉坂鬼一郎さん自身も勿論初めてですが、この方たくさん時代小説出版されているんですね。ご飯小説が多いようなのでちょっと楽しみです。
「晴や、開店 人情おはる四季料理」あらすじ
本町同心(江戸幕府の下級役人のひとつ。庶務・見回りなどの警備にあたる)の優之進と妻のおはるが日本橋と京橋の間の大鋸町の裏通りに料理屋「晴や」を開店。優之助は優秀な同心だったが、仕事で起きた不幸な出来事から町同心を辞めて料理屋のあるじとして生きていくことを決意。最初は心もとなかったが常連客も増えていき、優之進の料理は評判を呼ぶことに。
「晴や、開店 人情おはる四季料理」感想
町同心を辞めて「晴や」のあるじとして生きていく優之進。
「晴や」で起きる事件の匂いを感じ解決してしまうところが小説にスパイスを与えてはいるけれど、全体的には人情味に溢れたほっこりとした穏やかな内容です。
悪い人が出てこないので若干物足りなさは感じるけれど、出てくる料理はどれも美味しそうで江戸時代の豊かさを感じます。「みをつくし料理帖」でも感じましたが江戸料理の豊富さに益々興味が湧いてきちゃいました。
また長屋の人情の厚さも江戸時代の象徴ですよね。子育てなど隣近所がみんなで面倒を見たりとか今の時代に失ったものが多々あります。
昭和の時代が脚光を浴びているけれど、もしかしたら江戸時代の方が学ぶべき点が多いのかもしれないですね。
本の中の美味しい料理
日本料理は江戸時代にほぼ完成し、現代に受け継がれています。
正直江戸時代の方が丁寧に調理しているようで、もしかしたら今より美味しいのではと江戸時代にタイムスリップしたいほど。
「晴や」も優之進が丁寧に作った料理はどれも旬の素材を使い、季節を感じさせる献立が目白押し。
たとえば中食(昼食)で出した定食。
脂がのった桜鯛の身がたっぷり入った鯛飯に、椀を持つとずっしり思い浅蜊汁。目に鮮やかで香りもいい筍の木の芽和えと、青蕗の煮物の小鉢、それに梅干しや沢庵などの香の物がつく。何がなしに春の山も彷彿させるにぎやかな膳だ。
「晴や、開店 人情おはる四季料理」より引用
花見弁当は太巻きと稲荷寿司、瓢型のだし巻玉子に蛤の佃煮、筍の直鰹煮に青菜のお浸しと現代と変わりない彩の良さ。
江戸時代も現代も高級魚とされている鯛料理がよく出てくるんですよね。
鯛のお刺身は勿論、鯛飯に鯛茶に鯛の煮物。鯛茶は胡麻醤油に、煮切った味醂を加えたものに鯛の切り身をつけ、昆布だしをそそいで薬味を添える。
鯛の煮物は豆腐や葱を合わせ、だし昆布を入れた薄めの煮汁でさっと煮る。鯛にしっかり下ごしらえをすることが美味しさのポイント。
他にも白魚の筏焼きなんてものも出てきます。
大ぶりの白魚を酒、醤油、味醂を合わせてつけ汁につけ、5匹くらいを串にさして筏のように、一晩陰干しにしてから軽くあぶるというなかなか手が込んでいます。
筍の臭和えは筍を唐揚げにして、葱をすりつぶし、味噌と酒をあわせたものをかけたもの。
千切りの独活にからし菜をすって裏ごしした青酢をかけた、春の野に見立てたという「春の雪」。
鰹の梅たたきは鰹のたたきに薬味をたっぷり載せて、梅肉だれをかける。
どのお料理も何だか今よりも手が込んで美味しそうじゃないですか。
巻末の参考文献に「再現江戸時代料理」という本が載っていたので、こちらを図書館で借りてみました。

またこの本が秀逸!!
タイトル通り江戸時代の料理を再現しているのですが、家庭でも作りやすいレシピ本になっていて、どの料理も作って試してみたくなるものばかり。
こちらの本に「春の雪」と「筍の臭和え」が載っていました。


「再現江戸時代料理」では「筍の臭和え」を
筍を葱味噌で和える取り合わせに、違和感を覚えたが、さて、調理して試食してみると、実に乙な味におどろかされた。
「再現江戸時代料理」より引用
と書いてあったので私もちょっと不安を感じたけど、江戸時代を感じたくて作ってみました。
筍の臭和え レシピ

材料(4人前)
筍(茹でた物) 400g
分葱 1把
西京味噌 100g
酒 少々
小麦粉、鷹の爪 少々
サラダ油、胡麻油 少々
1.筍を食べやすい大きさに切り、小麦粉を薄くまぶしておく。
2.サラダ油に胡麻油を少量まぜ、約170℃で二度揚げしてカラリとさせる。
3.分葱は小口から刻み、ざるにとって熱湯をかけ、水気をよく絞ってからすり鉢ですりつぶし。
4.西京味噌を加えてすり混ぜ、酒少量も加え調味し、筍を入れてさっと和える。
レシピには金山寺味噌少々を混ぜるとなっていましたが、こちらは省略。
葱に熱湯をかけることで葱臭さがなく、コリっとした筍との相性もよくて思った以上に美味しい!
筍の木の芽和えが一般的だけど、木の芽は和え衣ににするには相当な量が必要で結構お値段が高くなるのでほうれん草などで代用するのだけど、葱味噌の方が手軽でいいかもしれません。筍料理のレパートリーが増えましたね。
鰹の梅たたきも作ってみました。

梅干しの種を取り除き、ていねいに裏ごしする。さらに、梅干しを細かく刻んだものも用意する。
鍋に裏ごしした梅肉を入れ、だしでのばして醤油と酢を加える。弱火でよく混ぜ、仕上げに水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。
これで梅肉誰の出来上がりだが、刻んだ梅干しを加えると、かむごとに味が変わってなお深い味わいになる。
「晴や、開店 人情おはる四季料理」より引用
こちらは市販の鰹のたたきに長葱、生姜、青紫蘇、茗荷をたっぷり載せ、梅肉だれを添えました。
酸っぱいものが苦手な家族がいるので好みでポン酢か梅肉だれを選んでもらいます。
梅肉だれは梅干し2個を裏ごしし、1個は細かく刻み、醤油大匙1/2、酢大匙1/2、だし大匙2を鍋に入れて弱火で混ぜまず。これだとちょっと酸っぱいので甘味で蜂蜜小匙1加え、少し煮詰めます。これでとろみはつくので片栗粉は必要なしです。
こちらもいつもの鰹のたたきが一味違ったものになります。
梅の酸味がかつおをさっぱりさせて食欲が増しますよ。
まとめ
江戸時代の料理がたくさん詰まった1冊です。
昔から日本人は舌が肥えていたんですね。現代の私達にそのDNAはしっかり受け継がれているような気がします。
江戸のお料理、もっと深堀したくなりました。
続巻「ほっこり粥 人情おはる四季料理(二)」も発売されて、こちらもどんなお料理が出てくるのかちょっとワクワクです。
モデルの場所は?「最高のアフタヌーンティーの作り方」古内一絵~スペインの伝統菓子ポルボロン
「最高のアフタヌーンティーの作り方」古内一絵 中央公論新社
アフタヌーンティー・・・。一度は行ってみたいと思いつつまだ実現出来ず。
食べきれるのかという不安とこの値段ならレストランできちんと食べた方がいいのではなんて考えて、まっ、行かなくてもいいのではとの結論に達した矢先にこの本に出会ってしまいました。
・・・・・・アフタヌーンティー、行きたくなりました。
「最高のアフタヌーンティーの作り方」あらすじ
老舗ホテルのマーケティングサービス課のアフタヌーンティーチーム。涼音は憧れのそのチームに配属され、初めて提出した企画書はシェフ・パティシェの達也に却下。
企画を練り直しながら、お客様や職場のスタッフ、また達也にも支えられながら、涼音なりの最高のアフタヌーンティーを見つめ直していく。
涼音と達也の関係が気になるところ。
アフタヌーンティーという魅力的でキラキラしたテーマを掲げながら外国人や障がい者差別、結婚出産と女性が抱える悩みなどの社会的問題やアフタヌーンティーの歴史など興味深い史実やマナーなども交えた読み応えある1冊です。
「最高のアフタヌーンティーの作り方」感想
きらびやかでちょっと敷居が高いと感じるアフタヌーンティー。
すぐに舞台のモデルは「椿山荘」だとピンときましたが、日本で一番最初にアフタヌーンティーを取り入れたのが椿山荘ということを初めて知り、またアフタヌーンティーの歴史も語られていて史実だけでも興味深い内容です。
今は全国様々なところでアフタヌーンティーは行われていて、当たり前のように四季ごとにメニューが組み替えられているのだけど、その裏で働くスタッフの苦労が垣間見れたような気がします。
登場人物のキャラもそれぞれ際立っていて、ドラマ化したら面白いだろうなぁ。
そして何といってもアフタヌーンティーに登場するスイーツやセイボリーの数々。
読んでいるだけで美味しそうでうっとりしてしまいます。
そんな魅力的なお菓子に対して涼音の祖父の言葉が染み入ります。
涼音、お菓子はちゃんと味わって食べなきゃいけないぞ。寝っ転がってテレビを見ながら食べたり、だらしなく際限なく食べたりしちゃ駄目なんだ。
お菓子はな、ご褒美なんだ。だから、だらしない気持ちで食べてたら、もったいない。
ご褒美は、受け取る側も誇りを持たなればならないのだと。
「最高のアフタヌーンティーの作り方」より引用
祖父の滋は東京大空襲でつらい少年時代を送っているので甘いお菓子がどれほど貴重なものだったかうかがい知れますよね。
お菓子は必ずしも必要不可欠なものではないけれど、豊かな気持ちにさせてくれることは確かだし、日々の生活の彩にもご褒美にもなるものだから、この言葉を噛みしめてもう少し大切にお菓子の時間を楽しまなくてはいけないと当たり前にお菓子をむさぼっている自分にちょっと反省しつつ、何度でも読み直したくなる私にとっては大切な1冊になりました。
本の中の美味しいスイーツ
登場するお菓子どれも興味深いものばかり。
大粒の苺を載せた、桜風味のムース、フランス産グリオットチェリーのコンポートがたっぷり入ったタルト。卵の黄身のソースを添えた瑞々しいグリーンアスパラガス。サーモンとソラマメと新じゃがのキッシュ・・・。
食べてみたいなぁと思ってネット検索したら椿山荘のアフタヌーンティーのレシピ本見つけちゃいました。

またこのレシピ本が超魅力的で、どれも本当に美味しそうなんですよ。
小説に出てくる桜のスコーンやピスタチオとグリオットチェリーのタルトや涼音がまかないで食べているミラノ風サンドイッチなどがレシピで記載されています。
どれも美味しそうなのでいつかチャレンジしてお家アフタヌーンティーを楽しんでみたいなぁと思います。
今回作ってみたかったのがスペイン・アンダルシア地方の伝統菓子「ポルボロン」。
アンダルシア地方の修道院の厨房から生まれたと伝えられるボルボロンは、「幸運を呼ぶお菓子」とも言われている。ポルボロンとは、スペイン語で「ほろほろと崩れる」という意味だ。
煎った小麦粉と、アーモンドプードルを使うこの菓子は、粘りのもととなるグルテンが少なく、口に入れた瞬間、柔らかく溶ける。
「最高のアフタヌーンティーの作り方」より引用
昔、お菓子教室で習ったことがあって、結構面倒だったのですが、作りやすいようにアレンジしてみました。

「ポルボロン」レシピ
約4cm直径約15個分
薄力粉 80g
バター 25g
シナモンパウダー 小匙1/2
ショートニング 25g
プラリネペースト 10g
(無糖ピーナツバターでも可)
粉砂糖 50g
アーモンドパウダー20g
(仕上げ用)
粉砂糖 適量
1.薄力粉をフライパンに入れ、弱火で10~15分程、薄く茶色に色づくまでたまに混ぜながら炒る。


2.バターショートニングをボウルに入れ室温で柔らかくする。
3.粉砂糖を加え、ホイッパーでよく混ぜ、プラリネペーストを加える。
4.アーモンドパウダーを加え、①の粉とシナモンパウダーを加え、木べらで切るように混ぜる。
5.手でひとつにまとめ、1cm厚さに四角く伸ばす。ラップに包み、1時間ほど冷蔵庫で休ませる。
6.4cmの丸型で抜き、オーブンシートを敷いた天板に並べ160℃で25分焼く。

7.天板のまま冷まし、粉砂糖を振る。

*生地はボロボロしてまとまりづらいですが、最後は手で少しこねるようにまとめてください。
噛むとホロホロっと崩れて甘みも丁度良く、我ながらうまくできました。
生地をまとめるのがちょっと大変だけど、とっも美味しいので是非作ってみてください。
型はこちらの3.8mmのものを使いました。
この型丸型と花形両方使えるので重宝しています。

[rakuten:wrappingstore:10314375:detail]
プラリネペーストはこちらです。
まとめ
涼音と達也の今後の関係が気になるところ。
どうやら「最高のアフタヌーンティーの作り方」の続編が「最高のウエディングケーキの作り方」で「婦人公論.JP」と「Web BOC」で連載されているようです。
単行本になるのが楽しみですね。
アフタヌーンティーはマインドフルネス。余計なことは何も考えずに、ひたすら美味しいものを満喫する。
そんな名言を発したソロアフタヌーンティーの鉄人の正体が「マカン・マラン」のあの人だと気付き、「マカン・マラン」も再読したくなります。
アフタヌーンティー、この本を読んだら行きたくなる事間違いなし!
お家アフタヌーンティーはいかがでしょうか?
買ってきたものを盛り付けるだけでも気分が上がりそう!
[rakuten:ghouse:10005575:detail]
[rakuten:k-s-kitchen:10002342:detail]
収納場所が・・・という方にはこちらがお勧め。お値段も安いので、好きなお皿を組み合わせていつでもアフタヌーンティーが楽しめちゃいます。
[rakuten:nitori:10290878:detail]

甘くて深い物語「今日のハチミツ、あしたの私」寺地はるな~蜂蜜マドレーヌ
「今日のハチミツ、あしたの私」寺地はるな ハルキ文庫
表紙の分厚いホットケーキに魅せられました。
最近ご飯小説が多くって、また表紙も美味しそうに描かれているので、ついつい目に留まってしまうのです。
上手に出版社の方も食いしん坊を嵌めているなぁと思いつつ、こちらの小説は美味い描写は勿論だけど、結構深く考えさせられるめちゃくちゃいいお話しでした。

「今日のハチミツ、あしたの私」あらすじ
中学生のときにいじめを受けていた時に見知らぬ女性から蜂蜜の瓶をもらった碧が、16年後に恋人の故郷で引き寄せられるかのように蜂蜜園の手伝いを始める物語。
碧は養蜂に魅せられ、新しい人生を切り開いていく。恋人の安西、養蜂家黒江、スナックのママあざみさんなど、様々な人達と出会いながら人生を切り開いていく日々を描いています。
「今日のハチミツ、あしたの私」感想
「もし明日人生が終わるとしたら、きっとわたしは、喜ぶ」
冒頭の文章にドキッとする。
いじめを受けていた中学生の碧は、30歳の大人へと成長。
「明日なんて来なければいい」なんて思っていた頃とは裏腹にしっかりと地に足の着いた生活を送っている。恋人の安西の存在を除けば・・・。
安西に振り回されながらも一歩一歩自分の居場所を見つける碧は尊敬に値する。
願わくばさっさとこんな男とは別れてしまいなさい!とつっこみたくなるが、安西に流されつつもしっかりと自分の足で人生を切り開いていく碧の姿には感銘を受けます。
出会いも大切だし、その出会いからどうなるのかはやはり行動あるのみだということを改めて認識させられた1冊でした。
「今日のハチミツ、あしたの私」名言
読んでいてグッとくる名言が至る所に散りばめられています。
「蜂蜜をもうひと匙足せば、たぶんあなたの明日は今日より良くなるから」
「あなた自身が、あなたを大事にしてないから。あなたがあなたを嫌っているから。だから周りの人はみんな、ますますあなたを大事にしないし、嫌いになる。こいつはそういうふうに扱ってもいいんだって思われてしまう。」
「食べものが身体をつくるのはあたりまえだけど、それだけじゃなくて、誰かと一緒にごはん食べて欲しかったとかおいしかったとか、そういう記憶ってずっと残るから、食べてもなくならないよ。記憶がのこるなら、それはごはんも残ってるってことだよ」
「碧が、行動したからだよ。碧の良いところがその人たちに伝わったからだよ。全部、あんたが自分の手で勝ち取ったもんだよ。」
小説の中の美味しい料理・スイーツ
「りんごの蜂蜜トースト」「りんごをごく薄く切ってバターを塗ったパンの上に並べてトースターで焦げ目がつくまで焼き、蜂蜜を好きなだけかけて食べる。」「鶏肉のソテー、蜂蜜ソース」鶏肉をパリっと焼いて蜂蜜と醤油と粒マスタードを混ぜ合わせたものを肉に絡める。付け合わせのトマトも蜂蜜をかけ、レモンを搾ったものを冷蔵庫で冷やす。アボカドを蜂蜜と醤油で和え、スモークサーモンとあわせ、冷製パスタに。レモンを蜂蜜に漬けてつくったシロップを炭酸水で割る。
ピンクと緑と白のゼリーを賽の目に切って凍らせたものに、ソーダ水を混ぜる。「ボウルの中で、牛乳と蜂蜜を混ぜ合わせ、レモンを搾る。酸を加えることによって、牛乳を凝固する。とろみのある、甘酸っぱい飲み物になる。」「冷蔵庫から取り出した鮭の身を、ひと口大に切って、塩を振る。あざやかなオレンジ色の身の上で、塩の粒がじわりと溶ける。小麦粉をまぶして、多めの油で揚げ焼きにする。こんがりと仕上がったところで、別の鍋で醤油と蜂蜜と日本酒が軽く泡立つまで煮詰め、その中に揚げた鮭を投じた。
~中略~
白いごはんを盛り、その上にたれがよく絡んだ鮭を乗せ、きざんだ大葉を散らした。少し考えて、煎った胡麻を振る。」
「今日のハチミツ、あしたの私」より引用
三吉さんは包装を剥がして、口に入れた。蜂蜜を多めに入れたマドレーヌは、砂糖だけのものよりも焼き色が濃い。噛むとふわりと崩れる生地になるよう、配合を何度も何度もやり直した。「うまいな」うん、うまいよ。三吉さんはふっと目を細める。
「蜂蜜マドレーヌ」レシピ

薄力粉 30g
アーモンドパウダーを入れることでよりしっとりします。
碧さんの蜂蜜マドレーヌに近づけたかなぁ?

まとめ
寺地はるなさんの著書他にも読んでみたくなりました。
お勧めの1冊です。
これから読んでみたい寺地はるなさん著書の本です。
稲荷寿司の魅力にひかれた小説「あまからカルテット」柚木麻子~稲荷寿司
「あまからカルテット」柚木麻子 文春文庫
「BUTTER」では木嶋佳苗事件を題材にした重厚な長編を描き、「ランチのアッコちゃん」などのアッコちゃんシリーズでは明るくちょっとコミカルで元気になるビタミン小説と同じ作者とは思えないほどの多彩な柚木麻子さん。
「あまからカルテット」実は表紙の稲荷寿司に惹かれて購入(;^ω^)
想像通りパワーを貰える尚且つ美味しい小説でした。

「あまからカルテット」あらすじ
女子高時代からの仲良し4人組はアラフォーの今でも仲良し。ピアノ講師の咲子、編集者の薫子、美容部員の満里子、料理が上手で唯一結婚している由香子。性格が全然違う4人が互いの恋や仕事のトラブルを解決する連作集。
それぞれの恋や仕事の悩みやちょっとした謎解きに美味しそうな料理を絡めているところがさすが柚木麻子さん。
多分ご自身も相当美味しいもの好きで、そして流行に敏感な方なんでしょうね。
4人の友情の深さにも感動ですがそれ以上に4人の味覚の鋭さに脱帽でした。
「あまからカルテット」感想
私自身も高校時代から4人グループが卒業後ウン十年たっても続いているのでこの小説には親近感が湧きます。
アラフォーの頃は確かに恋愛や結婚、仕事と悩み多い時期なので互いに相談したりとはあったけど、一番何かと忙しい時ではあったので4人が揃ってなかなか会えなかったし、ここまでお互いの懐には入り込むことはなかったです。
だからちょっと羨ましく感じたけど、いまだに4人で集まって美味しい食事を楽しみながら他愛もない会話で盛り上がっているのは同じなのかな。
改めて友達の大切さを実感。
食いしん坊、美味しい物好きが4人の仲の良さの秘訣なのかなと
本の中の美味しい料理
第1話では稲荷寿司、2話では甘食、3話はハイボール、4話ではラー油、最後はおせち料理と美味しそうなものが登場します。
また実際のお店、例えば稲荷寿司の話では谷中の「三花」というお店や甘食では本郷三丁目の「明月堂」、ラー油では石垣島の「辺銀食堂」が登場。
また神楽坂の柚子塩ラーメンと水餃子がたいそう美味しいと評判の「柚子庵」というのは架空のお店のようですが実際に「俺流塩ラーメン」というお店では柚子塩ラーメンを提供しています。
読み進めていくうちにお店にも行きたくなっちゃいますね。
特に私は稲荷寿司が大好物で結構稲荷寿司の美味しいお店を食べ歩いたのですが谷中の「三花」は知らなかったです。
最近の稲荷寿司はあっさりタイプが多いのでこちらのお店の写真を見るとしっかり色づいた揚げがこっくりと美味しそうでこれはまさに私好み。
まさに「お稲荷さん」と呼ぶにふさわしい風格ある稲荷寿司です。
ちなみに私の中での一番は豊橋の稲荷寿司。
こちらもお揚げの味がしっかり染み込んでこく旨じゅわっと美味しいです。
名古屋方面に行った時には必ず購入します。
こちらは西武池袋地下1F 西部食品館(おかず市場)でも購入できるようです。
小説の中ではピアノ講師の咲子が花火大会で出会った隣のシートの男性から騒がせたお詫びにと差し出された稲荷寿司。
一目惚れもあったと思うけど稲荷寿司があまりにも美味しかったので余計に火が付いちゃった感じがします。
じゅっと煮汁が染み出した、こっくりと甘く煮ふくめられた油揚げ、硬めに炊かれたすし飯がほろりと崩れていく。咲子はため息を漏らした。
「あまからカルテット」より引用
自分でも同じようにこく旨じゅわっとした稲荷寿司が作れないものかと試行錯誤したのですが、これが意外と難しい。
色々作ってみてこれは!と思ったのが栗原はるみさんのレシピでした。
最初にレシピを見た時にこんなにお砂糖を入れてさすがに甘すぎるのではと危惧してしまい、お砂糖の量を半分に減らしてみました。
これはこれで美味しかったのですが、多分レシピ通りのお砂糖の分量でもいける!と思い直し再度チャレンジ。
これがもうほんとドンピシャに美味しい!!
最近のはるみさんのレシピはお砂糖の量が減っているのですが、甘辛じゅわっの稲荷ずしがお好きな方は是非こちらを試してみてください。
ちなみに小説では「黒糖」がポイントのようですがはるみさんのレシピは「ざらめ」です。
稲荷寿司 レシピ

(4人分)
材料
油揚げ 10枚
だし カップ3
米 カップ2
すし酢 カップ1/2
干ししいたけ 3枚(戻す)
かんぴょう 10g(戻す)
れんこん 40g
赤唐辛子 1本
みょうが 1個(小口切り)
いりごま(白)大匙1
醤油、みりん、砂糖、ざらめ糖、酢、塩
1.油揚げは半分に切り、袋状に隅まで開く。熱湯に通して油抜きをし、ざるにあげる。粗熱を取って、水気を絞る。
2.鍋にだしカップ2、醤油カップ1/3、みりんカップ1/2、砂糖大匙3、ざらめ糖大匙2を煮立てる。①を加えて料理用の紙で落しぶたをし、弱めの中火で煮る。煮汁が1/3量になったらだしカップ1、醤油、みりん各カップ1/4、砂糖大匙2、ざらめ糖大匙4を合わせて加え、汁気が少なくなるまで煮る。バットに広げて冷ます。
3.米は水カップ1+3/4で炊き、すし酢を合わせる。
4.しいたけとかんぴょうを5mm角に切る。小なべにしいたけの戻し汁カップ1/4、醤油、みりん各大匙1+1/2、砂糖大匙1を合わせて煮立て、煮含める。
5.れんこんはいちょう切りにして酢水にさらす。耐熱容器に酢大匙2,砂糖大匙1、塩少々、水気をふいたれんこんを入れてからめラップフィルムをし、電子レンジ(600W)に約40秒かける。ラップィルムで落しぶたをし、冷ます。
6.③のすし飯を2等分し、半量に④を、残りを汁気を切った⑤とみょうが、白ごまを混ぜ合わせる。各10等分して軽く握り、②の油揚げに詰めて形を整える。好みで紅しょうがやしば漬けを添えて。
「きょうの料理」栗原はるみ

ご飯の方は市販のすし酢を加え甘酢生姜やカリカリ梅を刻んだものとかを混ぜるだけでも美味しいのでお揚げは煮ておいて冷凍しておくと便利です。
うどんやおそばとかに入れても美味しいですよ。
甘いけれど、甘辛こく旨じゅわっと本当に美味しい稲荷寿司です。
小説の様に黒糖で作るのもありなのかな。更にこく深になりそうですね。
まとめ
友達だから何でも相談できるということはなく、多分年齢を重ねるほど言えない事が多くなって、それでも一緒に美味しいものを食べておしゃべりに花を咲かせるだけで友達の存在の大きさを感じます。
友達ってほんといいですね。
まだまだ4人から目が離せないです。
続巻出て欲しいですね。
お取り寄せも美味しそうです。

絶品おでんに欠かせない「ヤマサのちくわ」!食感が違う驚きの美味しさに感動
「ヤマサのちくわ」
おでんの種に欠かせないちくわや練りもの。
常備しておくと、お肉や魚の代わりに炒め物や煮物に使ったり、ちょっとしたおつまみになったりと便利な存在ですよね。
ただそれ程思い入れはなく、スーパーに売られているもので充分と思っていたのだけど、ある時知人から「ヤマサのちくわ」が美味しいのよ!!と教えてもらったのをきっかけに「ヤマサのちくわ」探しに・・・。
「ヤマサのちくわ」都内で買える?
愛知県のアンテナショップにあるだろうと探してみましたが、都内には意外にもないのですよ。名古屋のグルメって美味しいものがたくさんあるのにこれは残念!!
そういえば名古屋の駅にはお土産に「ヤマサつくわ」売っていたなぁ。
何で買わなかったんだろう。
結局都内での販売は見当たらずでしたが通販で購入できると知って早速購入。
「ヤマサのちくわ」詰め合わせ
実は今回で2度目の購入。
「ヤマサのちくわ」は毎月のように季節やイベントに応じた詰め合わせがあって、最初に購入したのは昨年の秋限定の物。
それがこちらです。



所詮ちくわや練り物だろうとたかをくくっていたのですが、食べてみたらあら、びっくり!!
何だろう?まず食感が違う。凄く弾力があるので、しっかり噛むと旨味がじわじわ押し寄せてきます。
味も濃くて、お魚の味をしっかり感じます。
これは本当に美味しい!!
おでんにする前にさっとオーブントースターで焼いて、生姜やわさび醤油で食べてみると、それだけでお酒との相性も抜群でいいおつまみになります。
どれも一つ一つ凝っていて同じような味は全くなく、なくなってしまうのが惜しい位。
そして今回購入したものがこちら。



一応おでん用になっていますが、やはりまずはそのままで食べてからおでんに突入。
一緒に入っていたおでんのつゆがまた美味しい。
えそを使った魚醤油「えそ醤油」を使ったおでんつゆ。種にも旨味があるのでいいだしにが出て更に美味しくなってくる。
ただこちらの商品は1月いっぱいまでですが、毎回趣向を凝らしたものが出てくるのでこれは定期的な購入になりそうです。
ちょっと困る事が正直スーパーの物では物足りなくなってきた事。
本当に味も食感も全然違うのでちくわ、練りもの好きの方、ヤマサのちくわ未経験であれば是非一度試してみてください。
今回購入したものがこちらです。
バレンタイン用。ハートのはんぺんが青のり、かぼちゃ、青じそ、紅生姜等一つ一つ凝っているんだなぁ。
何故猫かというと、2月22日が猫の日だから・・・ですって。
遊び心満載の節分セット。
家康公の夕食(ゆうげ)セット

グルメミステリー登場!!「Rのつく月には気をつけよう」石持浅海~バターとブランデーでボリューム満点「そば粉のパンケーキ」
「Rのつく月には気をつけよう」石持浅海 祥伝社文庫
Rのつく月に気をつけつつなおかつ美味しいもの・・・これってそう、牡蠣の事ですね。表紙から察するとお酒も凝ってるのかな?
何だか美味しそうな匂いがぷんぷんする小説です。
裏表紙には「ミステリーファン注目の著者が贈る傑作グルメ・ミステリー!」と書いてある。私の好きなグルメ・ミステリー。絶対に美味しいお話に違いない。

「Rのつく月には気をつけよう」あらすじ
「悪魔から頭脳を買った男」長江高明、「負けず嫌いな女」熊井渚、「酒豪の女」湯浅夏美。3人は大学時代からの飲み仲間。機会があれば長江の家に集まって飲んでいるが、いつも同じメンバーでは進歩がないので、誰かが友達をゲストとして連れてくるようになり、そのゲストがネタ元になって飲み食いしながらゲストにまつわる謎を解いていくという短編集。
毎回お酒と肴の組み合わせが秀逸。ほっこり系のミステリー作品です。
「Rのつく月には気をつけよう」感想
会話のみで、その場所にいない人の心理を推察してしまうのが「悪魔から頭脳を買った男」と異名を持つ長江。ちょっと無理強いなところもあるけれど、最終的に納得できる内容に持っていっているところが作者の凄さなのかしら。
ちょっとしたミステリー的要素も興味深かったけれど、毎回登場する料理とお酒の組み合わせに正直そそられました。
第1話が牡蠣とウイスキーの組み合わせ。
ウイスキーはボウモアの12年物という、とことん料理とのバランスを考えて選んでいることが凄い!!
第2話はチキンラーメンそのままとビール、第3話はチーズフォンデュとオレゴンの白ワイン、シャルドネ・・・という具合に徹底して考えられたマリアージュに興味が湧きます。
ただ、すっごくくだらない事だけど、気になったのは料理が1種のみということ。
「肴はあぶったイカでい~~い~~」♪なんて歌があったけど、それは一人飲みの時。仲間と一緒で牡蠣とウイスキーだけで飲んでいられます?
第5話でのぎんなんと静岡の日本酒の組み合わせ。これ自体は合うと思うけどぎんなんは食べ過ぎてはいけないものだし、ぎんなんだけでお腹満たされますぅ?
最近の飲み会ってこういうもの?
いや、まあ、あくまでも肴とお酒、そして3人+ゲストとの会話が小説の鍵となるわけだから、あえての肴一品とお酒が小説の上では正解なのだとは理解はするけれど、テーブルに何品かないと寂しさを感じる私としてはすっごく気になってしまいました。
小説の内容とは関係ないけどね。そんな事を考えつつも楽しく読めて、お酒好きにはたまらない小説です。
本の中の美味しい料理
第4話では豚の角煮と泡盛、第6話はそば粉のパンケーキとポールジローというブランデー、第7話はシャンパーニュとスモークサーモンの組み合わせ。
第1話の牡蠣とウイスキーの組み合わせも気になるところでしたが、どうなんだろうと思ったのが第6話のそば粉のパンケーキとブランデー。
軽く掲げたグラスを口に持っていった。香りは思ったよりドライだ。でも刺すようなアルコール臭はない。口に含む。ふわりと甘いフルーツ感が広がる。それでもさすがアルコール度数四十度。熱い刺激と共に喉を滑り降りていった。
その熱が喉から消えないうちに、そば粉のパンケーキをかじる。端っこはバターでカリカリに焼けていた。さくりと音をたてて噛む。そば粉の素朴な味と、ジューシィなバターのコクが絶妙にマッチしている。またブランデーを口に含む。
「ほほお」
そんな言葉が口をついて出た。まるでパンケーキに蜂蜜をかけたような芳香が、口いっぱいに広がった。バターのしつこさが、花の香りの重たい部分を抑え込んで、華やかな部分だけを強調している。
「Rのつく月には気をつけよう」より引用
ふーむ。パンケーキとブランデー・・・???
どうなんでしょうね。ほんとに合うのかな?
これは試してみなくては。
そば粉のパンケーキ レシピ

材料(約3枚分)
そば粉 100g
塩 ひとつまみ
ベーキングパウダー 5g
グラニュー糖 大匙1
卵 1個
牛乳 100g
溶かしバター 10g
1.ボウルにそば粉とベーキングパウダー、塩、グラニュー糖をホイッパーで混ぜ合わせておく。溶いた卵、牛乳、溶かしバターを加え混ぜる。
2.温めたフライパンに小匙1程度のバター(分量外)を溶かし、一旦濡れ布巾にフライパンをのせて温度調節してから①の生地をお玉1杯程度入れて、ふつふつ穴があいてきたらひっくり返し両面焼いて器に取り出す。
3.温かいうちにバターをのせる。
基本メープルシロップか蜂蜜をかけるのですが、小説の中ではシロップをかけている記載がなかったので、本来砂糖は必要ないのですが、大匙1生地に加えてみました。
バターがポイントのようなので、生地にも焼く油にもバターを使用。
出来上がったパンケーキにバターを溶かしつつ、いざブランデーと共に・・・・
ブランデーはさすがに普段は飲まないのでお菓子用に使っているVOで代用。
う~~ん、正直よくわからない。
生地自体甘みが少ないのでその甘味を本来ならボールジローというブランデーが補うのかな?
VOにそこまでの力がないせいか、やはりシロップかもしくはベーコンやスモークサーモンなどと合わせてみたいというのが本音。
でもそば粉のパンケーキとブランデーがいくら相性が良くてもやっぱりこれだけでは盛り上がりに欠けないのかしらねぇ・・・・なんて。

ちなみに、そば粉のガレットも以前作っていますのでこちらからどうぞ
まとめ
そば粉のパンケーキとブランデーの組み合わせは「ボールジロー」でなかったせいか、ちょっとイマイチでしたが、それ以外はテッパンですよね。
あっ、牡蠣とウイスキーも気になりますね。指定は「ボウモアの12年物」ということなのですが、まずは安いウイスキーで試してみたいものです。
ちなみにお酒のセレクトは「負けず嫌いな女」熊井渚の担当。
この3人の関係、最後になるほどと思いましたが、こちらも読んでいて気になるところ・・・なのです。
続篇も出版されているのでまた美味しいマリアージュ期待出来そうですね。
- 価格: 4780 円
- 楽天で詳細を見る

東京三大どら焼き 行列必至!上野の「うさぎや」で絶品どら焼きをゲット!
上野「うさぎや」どら焼き
もう何年も前に上野の「うさぎや」のどら焼きを頂いてめっちゃ美味しかったことが忘れられずにいたんだけど、なかなか買いに行くまでには至らずだったのですが、最近何故かネットでどら焼きの記事を見ることが多くなって食べたさが募り、意を決して!?上野まで行ってみました。
本当にお久しぶりの「うさぎや」のどらやき。
上野「うさぎや」どら焼きを求めて
さて念願かなっての上野「うさぎや」のどら焼き。
HPには4時までの来店で予約なく購入できると書いてあるのですが、どなたかのブログで午前中で購入できなかったと書いてあったので、午前9時開店で10時前に到着。
既に5~6人並んでいましたが無事にGET。
1個240円で6個購入。賞味期限が翌日だけどきっと食べきれるだろうと。
外国人の方もいて、お店の方がしっかり英語で対応していてちょっとびっくり。英語が出来ない自分はもう都心では働けないのね、なんてちょっとイジイジしながらもどら焼きの重さに満足して、ぶらぶらと上野界隈を散策して帰宅。
さて、そのどら焼きはというと・・・

お美しい姿ですね。

まん丸フォルムが愛らしい
あんこがとろ~~りで本当に美味しい。
あんこがとろ~~りとして何とも美味しい。甘さも丁度いいです。ただ皮の方は意外にあっさり。もう少し皮の方に甘みがあってもいいのかなと思いつつ、1個ぺろりと完食。やっぱり美味しかった!!です。
ただ昔食べた驚くほどの感激はなかったかな。
あんこの旨味を際立たせるために皮の甘みを抑えているのかな?昔食べた時はもう少し皮の旨味のインパクトがあったような??
ただこういう事って最近私の中で結構多くて、5~6年前に友人に某ドーナツ屋さんのドーナツを頂いて、めっちゃ美味しくてまた食べたいと思いつつ今年初めにようやくそのお店に行って念願のドーナツを買って食べたのだけど、やはり以前のような感激がなかったのです。勿論美味しかったんですが。
某豆大福も然り。
自分の味覚が向上したのか、お店の味が落ちたのか、否、多分普通に出回っているものの質が向上したんでしょうね。ミスドなんて本当に美味しいし、コンビニスイーツ、特に和菓子は唸ってしまう程感心する事があるので各企業も有名店の味に近づくよう努力しているのでしょうね。
でもやはり上野「うさぎや」のどら焼きはわざわざ買う価値ありです。
年末なので帰省先へのおみやげや外国人の方も多いので午前中早いうちに行かれるか、予約も出来ますのでまだ「うさぎや」のどら焼き未経験の方お勧めです。
ところで、どら焼きというと東京三大どら焼きってご存じですか?
東京三大どら焼き
まずは上野の「うさぎや」
大正時代創業の上野が本店ですが、昭和に入りその息子さん、娘さんの子供たちが作った「日本橋うさぎや」、「阿佐ヶ谷うさぎや」とのれん分けしました。
経営もそれぞれ独立されて、作り方や素材も微妙に違っているようです。
私は日本橋も阿佐ヶ谷も食べましたが、やはり上野が一番好みでした。
2つ目は浅草の「亀十」
こちらはデパートの催し場でも見かけますよね。ただもの凄い行列で、今年の京王駅弁祭りで出店されたので行ってみたのですが、ほぼ開店と同時に売り切れていて買うことが出来ずでまだ食べたことがないのです。
3つ目が東十条の「草月」
東十条という場所が遠くてなかなか行く機会がないので、こちらも残念ながらまだなんです。
他にも気になるどら焼きのお店がこちら
営業日が木・金・土の3日間で行列必須のようです。
まとめ
「うさぎや」のどら焼きを食べて、こういうシンプルなものがやっぱり一番美味しいんだなぁと実感。かつ他のお店のどら焼きも食べてみたくなりました。
三大どら焼きの食べ比べをしたら面白いでしょうね。
ちなみに{うさぎや」のどら焼きは次の日には電子レンジで20~30秒程温めて食べたらより一層美味しくいただけました。
残念ながらどのお店も通販はされていないようなので、是非観光がてら足を運んでみてはいかがでしょうか。
通販でも美味しそうなどら焼きはありますね。あんこが美味しそうなものを集めてみました。
