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不便が美味しさを作り出す!?「日曜日はプーレ・ロティ ちょっと不便で豊かなフランスの食暮らし」川村明子~グレープフルーツとスモークサーモンのサラダ

「日曜日はプーレ・ロティ」川村明子 CCCメディアハウス

 

フランス在住の文筆家川村明子さんがフランスの食やライフスタイルを日本とフランスの違いを交えつつ、フランスの食文化や生活を紹介した1冊。

 

フランスでの生活はちょっと不便だけど実際はとても豊かで合理的で節約にも繋がっていたりと、なるほどと思うと部分が多くて面白い。

 

今は日本の食が海外ではもてはやされているけれど、やはりフランスは美味しいものの宝庫であることは間違いなく日本では薄れてきた季節感、家族での食事の大切さに気づかされます。

 

「日曜日はプーレ・ロティ」内容、感想

 

「パリの何が好きなの?」

と、聞かれると、

「ちょっと不便なのが良いんだよねぇ」

いつしか決まってそう答えるようになった。

「日曜日はプーレ・ロティ」より引用

 

日本にいると当たり前の事、お休み関係なくお店が開いている事、交通機関が正確、コンビニは24時間何でも買える、加工食品の豊富さ等々・・・

フランスは日曜にはほとんどのお店がお休み、加工食品が意外に少ない、パン屋さんでは対面販売でほんのちょっとでもコミュニケーションが必要・・・・

 

だからこそ得られる自分なりの楽しさを工夫できるパリの暮らし。

フランス在住の著者が実際に経験したフランスの食生活情報が満載です。

 

目次をご覧になると内容が垣間見えるのではないでしょうか。

 

1 日曜日はプーレ・ロティ
2 毎晩つくったドレッシング
3 冷蔵庫にマヨネーズがない
4 フランスのおいしい神器 ―オーブン―
5 風景のあるおいしさ
6 本物のサラダ・ニソワーズを探せ!
7 自家製瓶詰め生活
8 古物市で買うお皿 ―l'ameのはなし―
9 マルシェに通うそのワケは
10 おいしい薬 ―ハチミツ―
11 畑から食卓へ
12 チーズに流れる2つの時間について 158
13 バターにも季節がある
14 パン屋の存在

 

象徴がタイトルの「プーレ・ロティ」、いわゆるローストチキン

フランスの日曜日の定番料理が「プーレ・ロティ」と付け合わせのじゃがいも。

ローストチキンというと難しそうだけど、鶏の内側に詰め物をしてオーブンで焼くだけ。

これを日曜日に家族そろってシェアしながらワインと共にゆっくり楽しむというもの。

お休みの日というと日本人は出かけなきゃ!という強迫観念が強いけど日曜日こそ家族で家でゆっくりと時間を過ごすのがフランス人。

何もしなくていい一日。ちょっと羨ましくなりました。

 

 

本の中の美味しい料理

 

第2章の「毎晩作ったドレッシング」

 

フランスはサラダが豊富。

パリではお惣菜としてサラダが豊富に量り売りをしていて、私が昔旅行した時も毎日レストランでは胃がもたないのでよくパンとサラダ、ワインを買ってホテルの部屋で食事を楽しんだりしたものです。

 

フランスでは市販のドレッシングは勿論売っていますが、家庭で常備することは少なくほとんどが自分で作られるのだとか。

フランス人のサラダの作り方が理にかなっていてこれは真似したい。

 

まず、とても大きなガラスのサラダボウルにドレッシングをつくることから始まる。その日の具材によって若干の違いはあれど、オリーブオイル、ビネガー、塩、胡椒が基本。次いで、粒あり・なし両タイプのマスタードは準レギュラーと呼べるほど使用頻度が高く、レモンを搾ることもあった。これらを混ぜ合わせるのに泡立て器は使わない。毎度フォークで、しゃかしゃかしゃかと大まかに混ぜる。ボウルの底でドレッシングが出来上がったら、その上に具材を入れていく。

「日曜日はプーレ・ロティ」より引用

 

私はドレッシングは別ボウルで作って具材と合わせるけど、この方法なら一つのボウルですむので合理的。

ただ合えてしまうと水っぽくなっちゃいますよね。

だいぶ前にメイソンジャーサラダが流行ったこと覚えてますか?

瓶にまずはドレッシングを入れ、次にきゅうりや茹でたブロッコリー、プチトマトなど浸りにくいものを入れ、最後に葉物を入れて蓋をして冷蔵庫で保存するという。

この方式で作っておけば食べる直前に合えれば美味しいサラダが出来上がり。

 

あとフォークでシャカシャカがいいですね。ついホイッパーとか使いたくなっちゃけどフォークでってところがドレッシング作りも手軽さになりますよね。

 

そして気になるサラダがこちら。

もっとも記憶に残っているのはグレープフルーツとスモークサーモンの組み合わせ。これはトマトやキュウリなど夏野菜がなくなり、肌寒くなってからよく出てきた具材だった。グレープフルーツはピンクのことも、ふつうの黄色いタイプのときも、そしてミックスの場合もあって、いずれも色合いが美しく、スモークサーモンとの相性がとてもよいのだ。すっかり気に入って、いまでもたまにつくっている。

「日曜日はプーレ・ロティ」より引用

 

早速作ってみました。

 

グレープフルーツとスモークサーモンのサラダ レシピ

 

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材料

2人分

グレープフルーツ   1個

スモークサーモン  50g

レタス類     お好みで

プチトマト     4個

(ドレッシング)

グレープフルーツの絞り汁  大匙1

オリーブオイル   大匙2

塩、こしょう     適量

粒マスタード    小匙1

 

1.グレープフルーツは皮をむき、薄皮に沿って切り目を入れて果肉を取り出し、残った薄皮を搾っておく。

2.ドレッシングの材料を混ぜ合わせ、スモークサーモン、プチトマト、グレープフルーツをのせ、上に葉物を置いて食べる直前に合えて出来上がり。

 

 

グレープフルーツはピンクしかなくて、出来れば2色で作りたかったけどシンプルな色合いでこれはこれでいいかも。

スモークサーモンのちょっとのねっとり感とグレープフルーツの爽やかさが相まって美味しいサラダになりました。

お刺身用のサーモンでも美味しそうですよね。

 

そしてドレッシングと共に常備されていないのがマヨネーズなんだとか。

マヨネーズが冷蔵庫にないなんて私には考えられないのだけど昨今の値上げでマヨネーズの価格もだいぶ上がってしまったので、まあ卵黄と塩、胡椒、マスタード、酢、サラダ油を混ぜるだけだよねと考え直し手作りしてみました。

 

これをポテトサラダに使ったらまあ、とびっきり美味しいポテトサラダに変身!!

マヨネーズが市販の物より若干柔らかいのでソースに包まれたポテトサラダという感じで本当に美味しい。

勿論マヨネーズは必需品なので常備はしていくつもりだけど、ポテトサラダを作るとき位はちょっと頑張って手作りにしようかな。

少しの不便が食事を豊かに美味しくさせる・・・・納得です。

 

 

まとめ

とにかくフランス好きの私としては読んでいるだけでフランスの美味しさを充分に感じ取ることが出来、フランスの味がちょっぴり恋しくなってきました。

不便なフランス、便利な日本と色々考えさせられることもあるけれど、それぞれのいい所を尊重したいですね。

あ~~、でもやっぱりフランスに行きたい!!!です。

 

 

 

川村明子さんの著書です。

 

 

 

 

 

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